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上高地 帝国ホテルのランチ [買い物]

これも忘れないうちに。

先日、上高地に家内と旅行に行き、上高地帝国ホテルでランチを食べた。その際の印象。

上高地帝国ホテルというのは、上高地が開かれた当時からの歴史あるホテルとのこと(実際には、既設のホテルを帝国ホテルが買い取ったらしい)。あまりに値段が高い上に大浴場もないので宿泊する気にはならなかったが、ランチくらいなら、と思って行ってみた。

結論から言えば、私達のような「一見さん」を相手にしたファミレスのような場所だった。

私達が利用したのは「山小屋風のカジュアルなレストラン」という、「アルペンローゼ」。昼食時に利用できるのは、他に「あずさ庵」という和食レストランのみ。

皮肉な意味で、たしかに「山小屋風でカジュアル」だった。

建物自体が大きくはないので仕方がないかもしれないが、「山小屋風」で狭い。そのわりに席の数が多い。当然、隣の席との間は狭く、相席に近いような雰囲気になる。幸い、私達の隣は物静かな人だったので気にならなかったが、少し離れた席の声高な会話は嫌でも耳に入る。

テーブルも狭く、喫茶店なみ。白いテーブルクロスなどもない。「カジュアル」といえばカジュアル。

私はビーフカレーを、家内はグラタンを頼んだ。グラタンは時間がかかるだろう、と思ったら、数分で出てきた。しかし、焼き目はついているが、いかにも表面が平らなことと合わせると、冷凍品を温めているだけらしい。グラタンもカレーも、決して味は悪くはない。それなりに良い材料を使っているのだろう。ただ、量産品を流れ作業で給仕しているように思えてしまうのはいただけない。

私には後ろで見えなかったが、家内の席からは厨房の人がウェイトレスに食事を渡す様子が見えたらしい。駅前食堂ならともかく、舞台裏を見せてしまうのは「カジュアル」とは別。客に失礼というものだろう。

狭さのせいなのか、お手軽品を出されるせいなのか、ゆったりと食べていられる雰囲気ではない。さっさと食べ、さっさと出て行くのがエチケット、と思わせられる。

そして料金には、サービス料10%という不思議な金額が追加される。メニューに書いてある料金はあくまでも食事料金であり、「サービス」は別らしい。

繰り返すが、味は悪くはなかった。ただし、「後味」はよくない。ファミレスなみ、またはそれ以下の雰囲気とサービス、ただし値段だけは「帝国ホテル」、では印象が良いはずがない。

とはいえ、私達と同じように感じる客がいても、帝国ホテルとしては一向に困らないだろう。繰り返し帝国ホテルを利用する人はもともと限定されているだろうし、そういう人達には相応のサービスが提供される。その一方、そうしたサービスで確立された「帝国ホテル」という名前に引かれ、たいした金も払わないのに寄ってきて2度とは来ない私達のようなミーハー客が必ずいる。数としてはミーハー客が圧倒的に多いだろう。そうした客を前提とした商売は非常に賢明と言える。

「サービス料」を含め、合計 5,464 円の料金は勉強代と思うことにした。

 


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