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中国企業とのおつきあい(1) 「横浜の銀行」 [中国企業とのやり取り]

プレスリリースの翻訳を始めて既に 4 年以上になる。発注元は中国企業。純然たる中国企業ではないが、中国にも拠点を置く国際企業である。ただし、普通の日本人が「国際企業」と聞いたときに思い描くような企業ではない。

やり取りは英語。当初は電話で話すこともあったが、最近はメールのみ。担当の相手は中国人のような名前だが、中国系外国人または外国系中国人なのか不明。担当者については特に不満はないが、経理部門の対応に何度も驚いている。以下は私の実体験。

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支払いは米ドルで電信送金。私が指定した銀行に、指定日に報酬が支払われる。そこまでは当然。大きな問題もなく翻訳を続け、支払いも順調だった。

ところが、2 年ほど過ぎたある時、「銀行情報が不十分で送金できない」というメールが届いた。私にとっては「?」である。銀行の変更はしていない。いままで問題なく送金されていたではないか。

それでも相手は銀行情報をよこせと言う。仕方なく、あらためて銀行名や口座番号を連絡する。そして、まだかと思ううちに 2、3 週間たち、ようやく入金された、と思ったら金額が 40 ドル少ない。

その当時、私は「横浜銀行」を利用していた。横浜銀行に問い合わせると、送金先が「横浜信用金庫」となっており、横浜信用金庫から横浜銀行の私の口座に転送されているため、転送手数料として 40 ドル差し引かれているのだという。入金の遅れも転送が原因だったらしい。

私にも、わずかながら落ち度はあった。最初に銀行口座を登録した際、「横浜銀行」を Yokohama Bank と書いてしまったのである (正式英語表記は Bank of Yokohama: 略は BOY)。ただし、その後先方には訂正を通知し、あらためて銀行情報を要求されたこの時も、Bank of Yokohama と伝えてある。何よりも、国際送金のための SWIFT コード HAMAJPJT は最初から正しく指定してある。

案の定、このときの送金先は Yokohama Bank となっており、しかも SWIFT コードの記載がない。横浜銀行によれば、それまでも何度か、支店名も SWIFT コードも記載なしに送金されたことがあったらしい。その際には宛先不明で送金が失敗し、銀行間のやり取りで私の宛先が判明した後に大幅に遅れて入金されていたとのことである。「横浜信用金庫」の正式英語表記は The Yokohama Shinkin Bank なのだが、同じ「Yokohama」で似ているため送金先になってしまったとのだろう。

先方 (翻訳依頼元の中国企業) に苦情を言ったら、意外にすんなり、次回に 40 ドル追加して支払うことで納得してくれた。

取引開始から 2 年もたって送金トラブルが起きる点、しかもあらためて要求した情報を正しく扱わない点、あっさりと返金に応じてくれる点、どれも私にとっては「新鮮」な経験であった。

 

ホームページhttp://www002.upp.so-net.ne.jp/yt-hon/もご覧ください。 


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